天草四郎物語

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わあああ。 私はやけくそになり、両手を自分の顔の前に運びました。 きっとこの煙には毒が混じっていて、私の命を蝕むのです。 その毒は能力そのもので、もしかしたら私をお婆ちゃんにしちゃうような能力かもしれません。 や、やられた。あの二人、せっかく助けてあげたのに。 さ、最後の最後で、またしても裏切りか……。 「ん?」 しかし、煙が消えた後も特に異変はありません。 何だよ。脅かしやがって。 私は苦笑しました。 ゆっくりと箱を覗き込むと、中に封筒と小さな箱が入っている。 私は封筒を手に取り、中に入った紙を取り出しました。
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