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―――妄想終了。
「ううん、でもなんかいまいち、なんと言うかパンチに欠けるような……」
「そうですね。僕らの妄想は、まだまだ常識という枠に、とらわれているのかもしれません」
「じゃあ、もっと超展開を目指すか」
「さっきの妄想で、思ったんですけど、先輩も予想外に動いたじゃないですか、アレ良いと思うんですよ。お互い予想外な掛け合いをしてく事で、より良い暇潰しになります。客側を僕が、店員側を先輩が妄想していきましょう」
「筋書きの決まっていない、コントだな」
妄想コント劇場
『予想外の客2』
ウィーン(自動ドアが開く音だってば)
「いらっしゃいませえええぇぇぇえええ!?」
店内に入ってきたのは、全身銀色のボディ、暗い洞穴の様なつり目、頭髪・体毛の一切無いツヤツヤ肌でお馴染み、グレイ型宇宙人だった。
(そうきたか)
「あ、……え、あ……」
あまりの出来事に、言葉を失う店員。
そして……宇宙人(?)が、コンタクトを試みてきた!
「ワレワレハウチュウジンダ」
「我々って……、あんた一人だけじゃん」
(いやいやいや、先輩そういう意味で、『ワレワレ』って、言ってるんじゃないと思います)
「…………」
「…………」
「ワレハウチュウジンダ」
「……お前は、魔王様かなんかか」
『我』って。
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