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今日はクリスマスイブ。
道路には雪が積もり、四枚は重ね着しないと厳しい寒さだと言うのに、ここ、M県I市のK幼稚園の園児達は元気いっぱいにはしゃいでいた。
お遊戯室に園児が全員集まって、イブの催しをしている最中だったのだ。
女の先生と男の先生が、手作り感プンプンのサンタの衣装を着て、園児達と戯れている。
「ねぇねぇサンタさん、仮面タイラーの変身ベルトちょうだい!」
目をキラキラさせた男の子がサンタ衣装の男の先生に言うと、サンタは笑顔で
「フォフォフォ、良い子の坊やにはこれをあげよう」
と言って、キャベツ太郎を一つ袋から出して渡してくれた。
男の子は一瞬無表情になったが、直ぐに満面の笑みになり
「ありがとうせ・・・サンタさん!」
と言って、嬉しそうに室内を駆け回った。
「いーでしょー」
と、他の子達に自慢して回っている。
それに嫉妬した子供達が、口々に不満からサンタさんにすがる。
「あーずるいよ健次君、せ・・・サンタさーん僕にもプレゼントちょうだいー」
「私にも私にもー」
園児達が、二人のサンタの元にわらわらと集まってくる。
園児達に四方を囲まれて困ったサンタさん達は、それでもどこか楽しそうに笑い
「はーい皆仲良く並んでね、順番にプレゼントを配るよー」
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