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「咲夜さーん、これはどこに運べば良いですかー?」
「それはテーブルの上にでも置いておいてちょうだい。」
壁も天井も絨毯も全て紅い事で有名な洋風の屋敷のとある一室に二人の女性いる。
1人は先程明るい声で話した者は紅 美鈴。 チャイナ服を着ているちょっとサボり癖のある門番だ。
そして、後者のテキパキした声はパーフェクトメイドの異名を持つメイド長、十六夜 咲夜である。
彼女達は今、この屋敷の主の命により昔の物品を片付けているのだ。
「それにしても、片付ければ片付ける程懐かしい物が出てきますね。」
美鈴は楽しそうに昔の物品を箱に詰めていく。
「そうね。 中にはガラクタみたいのもあるけど。」
咲夜は苦笑いしながら美鈴と同様箱詰めしている。
「おぉ! これもまた懐かしい物が出てきた!」
美鈴が咲夜に知らしめるような声で真っ赤な水晶を取り出した。
「何かしら? 私には記憶が無いけど?」
咲夜は見慣れない水晶を見ながら言った。
すると、美鈴はあぁ、そうかと何かに気付いた
「そういえば、これは咲夜さんがここに来る前にお嬢様が勝ち取った物なんですよ。」
あの時のお嬢様はかっこよかったなぁと1人勝手に回想シーンに入る美鈴。 当然、回想シーンなど覗く事も出来ない咲夜はスカートの中から一本の銀色のナイフを取り出すと美鈴の額に向かって投げる
ナイフは音も無く問答無用に美鈴の額に刺さる
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