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「また、食べてるよ。」 「美味しいよ?食べる?」 「…いらないから。」 クッキーに真っ白なチョコをコーティングしたお菓子を七海に差し出したがあっさりいらないと断られてしまった。 こんな甘くておいしいもの他にこの世に存在しないと信じている私にとって信じられない出来事だ。 「優恋は甘い物ないと生きていけないの?」 「もちろん。」 口いっぱいクッキーを含んでむしゃむしゃとかみ砕く。 人生で一番、幸せな時間。 「宮原~、数学の追試じゃなかったのか!?」 教室の入り口からクラスの男子にそう聞かれて、少し考え込む。 「あっ。…わすれてた…。」 、
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