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---教室---
俺と卓也は同じクラス。
俺が席に座っていると卓也が話しかけてきた。
「なぁなぁ、あいつっていつも一人だよな?」
「あぁ?どいつだよ」
「あいつだよ」
卓也が指差したさきにいるのは、志岾 早苗。
見た目は結構…てか、かなり美人。
虐められてるというわけではないのだが、いつも一人でいる。
「志岾か…」
「そうそう。かなり美人じゃん?なのにいつも一人なんだよな。」
「そうだな。」
「そうだなって…反応薄っ!」
「興味ねぇし」
「佑馬ってさ、本当女に対して無関心だよな」
「別にいいだろ?」
実際、俺は女に対して全くと言っていいほど興味0。
彼女は中学生のときいたけど別れた。
「で、なんで志岾の話を?」
「あのな?噂なんだけど、志岾が佑馬のこと好きらしいんだよ」
「は?何で?」
「いや…何でと言われましても…」
「まぁ、どうだっていいよ。」
「聞いといてどうだっていいって…適当だな。でも、気をつけろよ?」
「何を」
「志岾って中学んとき付き合ってた彼氏を監禁しようとしたらしい。ま、その彼氏がなんとか別れて監禁は免れたらしいけどな」
「…何でそこまで詳しい?」
「志岾と中学が同じやつに聞いたんだ!」
「へぇ」
「とりあえずお前も気をつけろよ」
そこまで言ったところでチャイムが鳴った。
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