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「ようこそ、ベルベットルームへ。」
見たこともない部屋で僕は、目を覚ました。豪華な書斎の様な部屋だ。部屋には、初老の男と若い女がいる。さっきの声は、老人の物であろう。
「私の名は、イゴール」
老人の名乗りに続き、若い女が続いた。
「私は、メアリー。どうぞお見知りおきを。」
「さて、ここはベルベットルーム。お客様がここにおいでという事は、近々お客様の身に何か特別な出来事がおきる事でしょう。詳しいお話は、またその時にいたしましょう…あなたにこれを預けておきましょう」
そう言って、イゴールと名乗る老人は、鍵を手渡してきた。
「では、その時がきたらまたお会いしましょう。これから、おこる全ては貴方の選択による結果だという事を努々お忘れなきよう…」
その言葉と同時に、僕は眠りの世界におちていった……
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