異変

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同時刻 <首相官邸> 「総理、沖縄県と連絡がつながりましたが・・・」 「何かあったのか?」 「どうやら在日米軍が装備や施設を残して人員が消滅した模様で・・・」 「何ッ!どういうことだ!」 「現在第12海兵師団が警備・管理していますが・・・」 「むぅ・・・。そのまま現状を維持してくれ。」 「分かりました。そう伝えます。」 「まさかとは思うが・・日本は異世界へ転移したのでは?」 そう言ったのは柔軟な発想をもつと言われる外務大臣碇屋修造(いかりやしゅうぞう)である。 「んな馬鹿な。それじゃあ君は日本が別の次元に行ってしまったと言うのか。」 「そうです。そうでもなければこの通信異常はどう説明するのですか?」 「それはただの磁気嵐ではないのかね?」 「しかし現に沖縄と連絡が取れているのに外国と連絡が取れないのはどう説明出来るのですか?」 「まぁそろそろ偵察衛星の画像が出る頃です。それで結論が出るでしょう。」 「偵察衛星からの画像、出ます!」 「こ、これは!」 そこに映ったのは 中世ヨーロッパの農村のような風景であった。 「おい、この座標はどこのだ?」 「はっ、この座標は・・・!?朝鮮半島!?」 「なにッ!?朝鮮半島にはこんなところはあったか?」 「いえ、朝鮮半島にはあのような映画村はありませんが・・・。」 「まさか碇屋大臣の言うとおりなのか・・?」 「海上自衛軍と航空自衛軍から報告が入りました。どうやら両方ともに中世ヨーロッパのような農村を見かけたそうです。」 「むぅ・・・。どうやら本当に転移してしまったのかもしれん。」 「総理、これからどうしますか?」 「とりあえず記者会見を行う。3時間後に開くぞ。」 「「「分かりました。」」
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