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2次元コンプレックス、略して2次コンはこれまで、さまざまな形で反感を買ってきた。マンガや画面の中のキャラに恋する少年少女の姿は、はたから見て確かに不思議である。そして、昨年、夏の宮崎勤事件で「オタク」が吊し上げられてしまった。
しかし元来2次コンとは、マンガ・アニメに限らずアイドル写真や雑誌グラビアもふくむ、平面上の異性に強い魅力を感じる状態をいうのではないだろうか。果たして、これはオタク界だけの問題なのか?
ティーンズたちのアイドルはどうだろう。マンガ・アニメでは、夢や願望を表現する道具は絵なのだが、その他のマスコミは、その素材の一つとして芸能人を使う。つまり両者は互いの存在理由において、非常に似ているといえる。
マンガ・アニメほどではないにしろ、彼ら芸能人とのコミュニケーションもまた、不自由、不可能的であることは興味深い。よって、アニメキャラに惚れるか芸能人に惚れるかは、好みのタイプが柴田恭兵か仲村トオル(笑うな。20年前のコラムだ)かを問うほど他愛ない問題だと僕は思う。だって、一般庶民の僕らにとってはどちらも非現実な存在だから…………。
ちなみに、アイドル関係ではファンが西村知美に会いたいがため、その姉を誘拐・監禁するという事件が起こっている。病巣はひとつではないのだ。
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