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「……み、宮田ぁぁ!!!」
「はいぃぃ!?」
怒鳴り声を上げ、宮田を呼びつける。
「ふざけんな!!」
そこには、覚えの無い俺のコスプレ写真が大量に入っていたのだった。
いわゆるアイコラと呼ばれる合成写真だ。
「あぁぁぁ!!!」
「なんなんだこれは!!」
宮田は視線を泳がせ、なんとかこの場を上手くごまかそうと考えているのが分かる。
「タマ、お前これ見たのか!?」
「見たからこれが開いてんだろ?」
俺は床を指差した。
「とりあえず土下座して言うことあるだろ?」
「す、す、す……」
「す?」
「好きだタマ!!!」
宮田は謝るどころか俺に抱きついてきた。
「ば、馬鹿!!誰が告白しろっつった!!」
「だって、タマが可愛いから…」
白々しく目を潤ませ、上目使いで見上げてくる宮田にため息をついた。
「可愛いならこんな風に俺の写真を加工して良いのか?」
「うん♪」
「なにがうん♪だぁ!!」
宮田を引き剥がし、一発殴りつけた。
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