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「起きろ裕太!!」
「にゃぁー!!」
二階堂はベッドですやすやと眠っていた玉森を叩き起こした。
「な、なんだにゃ?」
寝ぼけ眼な玉森をよそに、二階堂は窓の外を指差し叫んだ。
「またアイツが納豆を買い占める為に街で暴れてんだよ!!」
「…で?」
「で、じゃなぁい!!あんたそれでもマジカルタマにゃんか!?」
「止めろ、そんな変な名前で呼ぶな」
説明しよう。玉森は孤独な科学者(横尾)に創られ、萌えの心を半強制的に搭載されたためにネコ型アンドロイドなのだ。
そして、科学者の助手である宮田とキスをする事で、魔法少年マジカルタマにゃんに変身する事が出来るのだ。
「もういい!!裕太が倒しに行かないなら俺が行く!!」
ちなみに、二階堂は玉森の教育係りの人間である。
「高嗣、お前は行くな」
「なんでだよ。裕太は行かないんだろ。俺が街の平和を守る!!」
「高嗣が行った所で、3秒で捕まる。そしたら俺の仕事が増えるだろ」
玉森は仕方なくベッドから降り、研究所内を散策し始めた。
街を守るには、助手を捕まえなければならないのだ。
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