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「そんなに付けて欲しいのか?」
「うん!!タマの猫ミミ姿見たい!!」
「たくぅ、しょうがねぇなぁ…」
少し躊躇ったが、宮田に促されるままに自ら猫耳のカチューシャを頭に付けた。
「どう?」
「可愛い♪」
宮田は満面の笑みで言う。
「当たり前だろ?」
ちょっと得意気になっていると、宮田がジーパンのポケットから真っ赤な革のチョーカーを取り出して来て少し申し訳なさそうに言った。
「あと、これも出来たら首に付けて欲しいなぁ…」
「無理」
即答するとやっぱりと呟く宮田。
「だよね、俺の玉森はこんなの付けてはくれないよね……」
宮田の否定的な言い方にムッとした。
宮田のくせに諦めてんじゃねぇよ。
「チッ、なに付けて欲しいの?欲しいわけ?」
「タマが嫌なら良いさ。嫌がる事はしたくない」
「貸せ……」
宮田の手からチョーカーを奪い取ると、自分で首にチョーカーを巻き堂々とした態度でアピールして見せた。
「どうだ、満足か?」
「おぉー、タマ……」
「他にして欲しい事は?」
宮田の笑顔に気分が良くなる。
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