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∞数分後∞
「笑顔で!!」
「ご主人さーま♪」
アイドルスマイル全開で言う。
「子猫の様に!!」
「ご主人たま♪」
ニャンニャンポーズバージョンで言う。
「セクシーに!!」
「ご主人様~」
上目使いの悩殺バージョン等々。
終始宮田は腕を組み、萌えポーズに奮闘する玉森を真剣な眼差しで見つめていた。
「素晴らしい…萌えるよタマ…」
「ハァ…ハァ…萌えってなんだよ!!」
思いのほかのハードさに座り込み天に向かって叫んだ。
「タマ、最後の萌えアクションだ」
「なに?」
「とびっきりの笑顔で『愛してる』って言ってくれ」
今までの違う要求に困惑する玉森。しかし、直ぐに怒りが復活する。
「……ふざけんな!!」
「タマ?」
「二度とお前みたいなヲタク野郎の願い聞いてやるもんか!!」
玉森は宮田を押し倒す。
そして馬乗りになって胸ぐらを掴んだ。
突然の行動に唖然としている宮田は、ただ玉森の行動を見つめているだけしかできなかった。
「いいか、一度しか言わないから良く聞け。聞き逃しても知らねぇからな」
玉森の顔がグッと近づいたかと思うと触れるだけのキスをする。
そして、満面笑みを宮田に向けた。
「宮っち、だーいすき♪」
正に天使の告白。宮田は今ので完璧にキュンと萌えてしまったのだった。
「も、萌えー…」
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