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1人の少女がどこかの家のある部屋で聞きました。
「ねぇ、それで何するの?」
少年がキャッキャッと気味の悪い声で笑顔のまま答えます。
「これは、こうやって―――――バラバラにするんだよ、ハハッ」
爆弾のスイッチでした。後に残ったのは赤くピンク色の……前は臓器と呼ばれていた――肉片。
部屋中に広がった鉄の匂いがする液体は、含まれる物質で赤い……深紅で輝いていました。
少年は頬についた深紅を、指で拭いとり口紅のかわりように唇に塗り付けました。
「ふぅん」
少女は足元にまで広がってきた液体を爪先で弄りながら、おきまりの台詞を言いました。
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