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1人の少女がとある場所で聞きました。
「ねぇ、それで何するの?」
眼鏡を掛け、スーツを着たいかにも優秀なサラリーマン風な男性が答えました。
「これはこうやって、出来損ないの息子を―――――――ヨシ。こうするのさ」
拘束用のロープでした。
小さな身体に幾重にも巻き付けられるロープ。芸術的に歪んでいる身体は、骨などないかのように指先は外方向に曲がり、足などは身体に密着していました。
「ふぅん」
うめき声さえ、たてられずただただ瞳から涙を流していましたが、今にも眼球は飛び出そうです。
そんな少年を見て、少女は ――ニコリと笑いました。
対して言葉は冷ややかでした……。
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