The season3―求めアイ―

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「……そっか」 ふわっと真樹の声が柔らかくなり、恐る恐る瞼を上げて――私はそのまま、目を見開いた。 嬉しそうに、そして優しく綻んだ真樹の笑顔に――胸がきゅっとして、何も言えなくなる。 そんな私をよそに、真樹は壁から手を離して、仄かに赤くなった顔を隠すようにしゃがみ込んだ。 「焦ったー……」 独り言のような、小さな呟き。 照れたように、頭をかく仕草。 その一つ一つに、胸の奥がじんわりと温かくなっていって……再び涙が、滲み出してしまいそう。 私もその場にしゃがみ、真樹と向かい合った。 「……真樹。聞いて、いい?」 「……ん」 「どうして来てくれたの?」 腕の中に埋めていた顔を上げ、真樹は瞳を揺らしつつ私を見つめた。 「……我慢できなかったんだよ」 「何を?」 「おまえが他の奴に触られてるのが」 ……え?
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