The season3―求めアイ―

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「窓からおまえが生橋に肩掴まれてるの見えて、なんかすごくムカついてさ。気づいたら、中庭まで全速力で走ってた。 ……で、なんで赤くなってんの?」 真樹は不思議そうにそう言って私の頬を触り、「うわ、超熱い」と目を丸くした。 ふいっと顔を背けて俯き、髪で赤く染まっているのを隠す。 ……どうしよう。 なんかもう、"嬉しい"を通り越して……恥ずかしくて仕方がない。 他の奴に触られるのが我慢できない、とか。 ……さらっとそうゆうこと言わないでほしい。 困るのは、何故かこっちなんだから。 両手で顔を覆うようにして火照りを冷ましていると、真樹がひょいと私の顔を覗き込んだ。 「どうした?」 「……どうもしてない」 「……じゃあなんでまた顔背けんの」 「気のせい」 こんな赤くなった顔見られるの、恥ずかしい。 だから必死に顔を背けて素っ気ない返事をしていたのに、それは逆に真樹をむっとさせることになった。 両手を掴まれ、再び顔を覗き込まれる。 「ちょ……やっ」 「こっち見て」 少し低くなった声にビクッとして、恐る恐る真樹を見る。 真樹は真っ直ぐ私を見つめて、やっとふわっと笑った。
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