The season3―求めアイ―

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「最近ずっと生橋がいたから、こうゆう時間、あんまりなかった気がするんだ」 「こうゆう……時間?」 「ゆっくり、一緒にいる時間」 あ――同じだ。 そう思った瞬間、私は無意識に顔を緩めて笑っていた。 私も、真樹が足りないって思ってた。 もっと一緒にいたい、触れ合いたいって、歯がゆさを隠してた。 真樹も――同じだったんだ。 「真樹」 そっと呟いて、真樹の手を握り返す。 「来てくれて……ありがとね」 結局、真樹の気持ちは見えそうで見えない、ぼんやりと靄のかかったまま。 私が何か言ったり聞いたりすれば、それははっきりするのかもしれない。 でも――いいんだ。
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