ep.0 This is Destiny?

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「私はただ、貴方に初恋しただけよ。確かに今私は、貴方が好き。だけど、付き合うか付き合わないかは関係ないわ」 「おおう……? うん。つまり、付き合う気はないと」 「先ず次元が違うわ。私にはそれは必要ない」 もうつっこむのも面倒くさくなってきた。 「うーん………じゃあこの場合。僕はキミになんて返事すればいいんだ」 「イエスかノーよ」 「…………イエスかノーか」 何か違う気がする。 「何を迷っているの? 素質があるかもしれないのに。名誉なことでしょう?」 「いや、確かにキミみたいな美人さんに告白……? というか、まあこういう状況になることは、名誉だよ。特に僕みたいな平々凡々な人間にはね」 彼女が首を傾げる。 僕も斜めに首を傾げる。 もう彼女の栗色の瞳は僕の視界に入らない。 「だけど、だけどだね」 「ええ」 彼女は頷く。僕は俯く。 「そうですね。とは言えても、イエスとは言えない」 うわあああ「何勘違いしてんだこの野郎!」とか言われて蹴られたりしそう! 「………初めてだわ」 「え?」 「初めて、断られた」 「え。そりゃあまあ、初恋なら………申し訳ないけど……」 ってか断った訳では。 「101人目にして初めてよ……貴方、素質があるだけでなく、面白いわね」 「………………………ワッツ……?」 え、やだなー空耳? 「ひゃく、いち?」 え、え。何が? 何が101人目なのねえ! 「初恋相手よ。貴方が101人目よ」 「……………………えぇ?」 ゆめ?
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