ep.0 This is Destiny?

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僕の非日常を推進するのは、ダンボールだった。 うん。ちょっと嘘。 「なんだァ? お前」 ダンボールに迫られる。ダンボール。ダンボールだけど、めっちゃ睨まれてる気する。中身人間だろうし。 「お前が何だ……」 呆れながら溜息を吐かせて頂く。向こうがキレる一歩手前くらいで、僕がダンボールを取って投げ捨て「ぎゃー!」 「なんだ。中身は普通の人間じゃないか」じゃなかったら困るんだけど。 ダンボール男(仮)は、普通の青年だ。同年代か、ちょっと下くらいかな。 少し赤味がかった、ショートカットの茶髪。至って普通。 まあ、僕のプライドというものを棄てて説明すれば、そこそこのイケメン。きっと女子から見たらもっとイケメン。 「おい! なんだこの男! 随分と面倒だぞ!」 ダンボール男が、彼女に問い詰める。 彼女は何食わぬ顔で、「101人目の初恋相手」と返す。 「ッ………!」 2秒くらい僕を睨んだら、特に面食らったという様子もなく、ダンボールなしで再び僕に迫る。 慣れてるんだな。多分。って思わせる風貌だ。 「お前が、記念すべき101人目だと……?」 「記念すべきは100人目じゃないのか」キリもいいし。 「うっせえ! 100人目はノーカンだ! なかったことだ!」 「へー。そうなんだ」 心底どうでもいい感を出していたら、頭突きされた。 「痛い。痛いじゃねえか」 「あぁ?」 まだお互い名も名乗っていないのに、関係性は絶望的だ。 ある意味運命だ。
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