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この少年が殺ったのか…
それとも他の誰かが殺ったのか……
それは定かではない。
けれど、少年はこんな残虐な光景を見ているにも関わらず身動ぎ一つしない
カタン....
その音に少年はピクリと指先を震わせた
そして、ここで初めて身体を動かす
視線を後ろへと向けるとそこには人影があった
…が、月明かりが邪魔をしてその者の顔までは見えない
──これは全てあなたがやったのよ……────
──…わたしのもとへいらっしゃい───
──わたしなら…あなたをこの忌まわしい世界からかいほうさせられる────
──あなたを苦しめる全てのモノから守ってあげる…───
──まっているわ…璃闇……──
雲が月を隠し闇がその人物を覆った瞬間…
もう、その者はいなくなっていた
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