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一章
この赤いものは…血?
死体がたくさん……
気持ちが悪い。
でも 何故かそんなことよりも───────。
広い部屋の真ん中で
独り寂しく泣いている〝あの子〟
ただ、ただ、 静かに涙を流して…
どうして泣いているの?
なにがそんなに悲しいの?
どこか痛いの?
それとも、独りが怖いの?
孤独が怖いの?
〝あの子″のことが知りたくてたまらない…
『ねぇ 君はだれ?』
泣いている理由が知りたくて 声をかける。
そうすると〝あの子″が振り返った
!!?
オ、レ…?
なんで?オレが…〝あの子″?
分からない…
振り返った〝あの子″は幼き頃の自分なのか…
もう一人の自分が泣いている
『いったい………?』
あの子は…幼き頃の自分は
オレを見ていないかった
オレのずっと後ろを見ている…
無表情で涙を流す〝あの子″の表情は…
本当に悲しいんでいるのか 分からない。でも泣いている……なぜ?
〝あの子″が見つめる先…
後ろを振り返る。
……何かがそこ居た。
だが 暗くて顔がよく見えない
──……って…るわ…──
え?
その人物?がなにかを言っているが
よく聞こえない…
─────────…
視界がだんだんとぼやけていく
『待っ……』
消えないで!…あなたは誰なんだ!
あの子″(オレ)に なにを…っ!
──────
───
──
─
…
.
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