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そうすれば、シンパシーが『恋』と勘違いする可能性が上がる。
例えば、仕事で失敗したり、失恋直後だったり。
そんなときに近づいてくる異性がいれば、なんとも思っていない異性であっても勘違いは起こりうる。
「はぁ、なんであんな奴」
仕事中、カウンターで小さくぼやく。
もちろん誰にも聞こえない。
自分にすら、片耳に無線をしてるせいで聞こえてない。
いろんな音が溢れる中で私の声だけが、私の耳に微かに切なく響く。
気づけば目で探してる。
無線で声を拾ってる。
結論から言えば、私は不本意ながら恋をしてる。
不本意ながら。
失恋直後、ホールに出て右も左もわからない私に対してぶっきらぼうながらもいろいろと教えてくれた。
俯いてた私に顔を上げろって励ましてくれた。
気づくと目で追っていた。
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