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本当に不本意だけど好き。
ちゃらちゃらしてて、こずるくて、要領がいい。
私とまるで正反対な人。
でも好き。
前の彼と違って、放っておけないこともない。
むしろ放っておきたい。
でも気になる。
この気持ちに『恋』って名前を付けるのはちょっと抵抗がある。
でも『憧れ』や『尊敬』じゃない。
そんな綺麗なものじゃない。
「はあ」
「もう、雪野さんため息なんてダメでしょ?休憩行ってらっしゃい」
「はい、すみません。行ってきます」
西田リーダーから促されて、休憩に行く。
その足取りは重たいもので。
原因は私の悩みの種が先に休憩室にいるからだ。
ミトメタクナイ。
佐々木副主任の次があんなロクデナシなんて。
尊敬できるとこなんてないじゃん。
憂鬱な気分で、無線で一言入れ休憩室へと行く。
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