0人が本棚に入れています
本棚に追加
「…!!今からやるじゃん!!それに、私は葵の召使じゃないんだかんね!!」
裏返って間抜けな声がリビングに響いた、その時葵が鼻でせせら笑ったのは聞かなかったことにした
くそっ!くそっ!くそっ!
茜はわざと大きな足音を立て、キッチンに向かった
茜はその怒りをそのままオムライスと思考にぶつけた
「はいッ!!」
ダンッ!!
怒りをぶつけたわりに、オムライスは綺麗に盛りつけてあった
「……。」
葵はさっそくオムライスを口いっぱいに詰め込む
それを見るとすぅ~、と茜は大きく息を吸い、そして吐き出した
「先輩達今年の文化祭で最後だから浪江先輩に栞が相談されて
『私、部長のこと好きなの、でも告白する勇気が出なくて、だからせめて思い出だけでもって思って』
『葵ちゃんに自分で頼みたいけど、頼みづらくて、だから栞ちゃんにお願いしたいの』
って言われて栞はいつも演劇でお世話になってたし、是非って応援したくなったんだって!!」
カーッッと全て吐き出した、今のは結論ではないように聞こえるが、葵はこう言った
結論を一行で話せ、と
「一行は一行だかんね!!」
どうだっと鼻を鳴らし葵を見下ろす
最初のコメントを投稿しよう!