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意味わかんない。
「…え?…な…あ、葵!!」
リビングを出ると夜だと言うのに蒸し暑い風が体を包む
ちょうど階段を登ろうとしていた葵が振り返る
「……。」
相変わらず目線は氷のように冷え切っている
が、茜はそんなこと気にせず口を開いた
「あ…あぇ…ぉう…」
何から話せばいいか分からなくなった茜の口からは言葉と言えないものが溢れ出した
「…話し、それだけ?」
蒸し暑い所にいることが我慢出来ないらしい、葵の眉間にしわが寄る
「!!…わ、私!!!バカ!!私ッバカだよ!!」
いきなりの姉のバカ宣言に呆れ顔を返す
「…だから?」
「バカなんだよッ!!!」
茜の目に涙が溜まっていく
さすがの葵もギョッとして姉を見る
茜はえぐえぐ言いながらその場に座り込んだ
「バカだから!!!何か作戦考えたり…うぐッ…こうすれば上手くいぐとがッ…考えられないんだよぉおッ!!」
「…は?……なんの作戦だ。」
葵は戸惑いながら小さくなってうずくまる姉を見下ろした、しかし茜はもう話せる状態ではなかった
「…ぉおうぇッッ…じおりがッ…うぐッ…しおりッ…ぶぇえッ…うッッぐ」
泣き方が小学生だなと思いながら、泣いてる姉をほっといて階段を登ろうとした
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