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葵が階段を登ろうとすると足を掴まれた
「!…何。」
「泣いてる奴をッッ…うぐぇッッ…置いてくなぁああッッ!!」
「…知るか。」
しばらくその状態のまま見下ろしていたが
「びぇえええッ!!!うッッ!!!うぉおおおッッ!!!おぉおおッッ!!!」
泣き方が小学生から野獣に変わった所で葵の方が折れた
「…オムライスを作ったら台本を書くと言っただろ。今から書きに行」
「泣いてるッッつッッてんだろッッ!!!?泣いてる奴には優しくしろよッッ!!!」
泣きながら逆キレされた、と内心思いながら葵はその場にしゃがんだ
茜と同じ目線に顔を近づけ、茜の顔を片手で掴むと笑顔のまま言った
「今から台本書きに行くッッつッッてんだろ。いい加減にしろ。」
顔がギリギリと鳴る、すると茜も負けじと葵の両頬を思いっ切りつまむ
「うぐッ…それが物語大好き人間の顔かッ!!葵、今、ちゃんとした台本書く気ないでしょッ!?
何が気に入らないんだよッッ!!!物語好きが台本で仕返しするとかッッ…お前最低だッッ!!!」
「…わはしがいつッッ…しょんな台本書ひゅって言っひゃ!!…私はどんなひ…腹が立ってもッッ」
葵のもう片方の手が茜の腕を掴む
「ッッ……私情で物語を利用したりしないッッ!!!」
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