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「手伝ってみても良いですか?」
ぼんやりと草をむしってる俺に話し掛けてくる人がいるとは思わなくて手からむしった草がパラパラと落ちる。
いや、うん。知らない?セミロングな黒髪にぱっちりとした目、多分化粧はしてないと思うけど肌が艶々してる。
「罰ゲームお疲れ様です」
即座に出した結論は友達とやった罰ゲームだと理解する。
ほら、友達は何処だ?隠れているんだろ?
「えっ……?何で?」
「ば~ばばばばばばば」
困ったように目をパチパチ動かして手を動かす彼女に狂ったようにばを繰り返す。
「……………………」
「ごめんなさい」
凍った空気にいたたまれなくなった俺は素直に頭を下げた。
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