草むしりと美人

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「草むしり、手伝っても良いですか?」 気を取り直したように、あっしに尋ねてくる。 アネゴ、勘弁してくだせえよ。これはあっしの仕事でっせ。 ……ダメだ。何か一人称を変えたら携帯小説で呼んだ極道の人みたいになった。 我が輩?いや、違う。 いや、まだ決めなくて良い。 いずれ、それっぽくなるだろう。 とまあ、自己完結お疲れ様です的な話は置いて、こっちに集中しなければならない。 「どうして?」 至極単純な疑問、何で? この質問で彼女がもっと困ったように手をソワソワさせていた。 ますます、わからない。
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