その嘘つきな指先で。～やさしくできない～

枯れ果てたいくらい。

　聞き捨てならない話に、陽香は思わず眉を寄せる。

　すると女子高生は慌ててかぶりを振った。

「あ、ここじゃなくてもっと繁華街の方でだけど」

「そうですか……でも、そんなことってあるんですね。気を付けておきますので、よかったら次もここで買って行って下さいね」

　女子高生はハイと素直に頷くと、陽香の後について行ってレジを済ませ、帰って行った。

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