不幸な日常

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「気にすんながっかりしてないから」 「嘘だ!」 「明でホッとしてたんだよ」 「なんでよ?」 「また不良かと思ったんだよ」 そう言って明の頭を撫でてやると「むぅ…」と少し俯いて黙った どうやら納得してくれたらしい 「にしても明が屋上なんて珍しいな?」 ふと疑問に思い聞いてみる 「今日は偶然なの!」 「あ、あぁ、そうか…」 何故かいつもより強く言われた 俺なんかした? 「さぁて…と…」 持ってきていた袋から焼きそばパンを取り出す いつも売り切れになる人気商品なんだが今日は偶然買えたのだ なんかいいことあるかも? 「そういや明は何食うんだ?」 「お弁当だよ~聖羅も食べる?」 「いやー焼きそばパンで足りてるよ」 「そう…?」 「あぁ」 少し悲しそうな表情を見せた気もしたが気のせいだろ… 焼きそばパンにかじりつく モグモグ… うん、上手い! 久しぶりに食ったが相変わらず上手い
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