第1章

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ありえない、ありえない。俺、死んじゃう! 「違いますよ。彼らが勝手に……」 あわてて言い訳をしようとすると、怒りを含んだ最も聞きたくなかった声が聞こえた。 「へぇ、せっかく人が心配して追いかけて来たんだが無駄だったみたいだな」 「紅蓮……」 「ちなみに、俺達をここに連れて来たのは高淤だ」 紅蓮がニヤリと笑うのが見えた。そして俺はサァーっと血の気が失せた。 「嘘っ、ヤバイじゃん。絶対殺される!」 俺は十二神将や晴明達のことを忘れ、頭を抱えて右往左往していた。それほど紅蓮の言葉は俺にとって衝撃的だった。
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