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はぁはぁ。
俺は真夜中の町を走っていた。
「追って来ない?」
「いや、直ぐ近くに潜んでいる。気をつけろ、刹那」
安倍刹那。それが俺の名前だ。
「分かってる」
俺は普通の人には見えない相手に返事をする。
『イタ。アベノイチゾク。コロシテヤル』
遂に化け物が現れた。まるで鬼のような化け物だ。
「無理だね。俺を殺すことなんて出来る訳がない」
『シネェェー』
いきなり化け物が襲ってきた。俺が懐に手を入れた瞬間、
ゴォォ
紅い焔が化け物を包んだ。しかし、それは俺を余計に苛立たせた。
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