第1章

2/14
前へ
/51ページ
次へ
……な。せ……な。刹那! 「おい、刹那。起きろ」 「うぅ、あれ? 星雲と天華どうした?」 「刹那、覚えてないのか」 ? あっ! 俺は地面に落ちて…… 「ここどこ……?」 見渡す限り、明らかに平成の世ではない。 「邸がいっぱいだ。えっ、嘘っ!あれって牛車?」 道行く人は皆、烏帽子を被り、狩衣を着ている。こんな光景は平成の世では絶対にあり得ない。 困った。どうすればいいんだ。うーん、と考える俺の目に何か白いものが映った。 「あっ、あれ何だろう」 「おい、刹那!」 俺は白い獣に向かって歩き始めた。 何だ、あの白い獣。わぁっ、人の言葉を喋ってる! かわいい!
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

135人が本棚に入れています
本棚に追加