135人が本棚に入れています
本棚に追加
……な。せ……な。刹那!
「おい、刹那。起きろ」
「うぅ、あれ? 星雲と天華どうした?」
「刹那、覚えてないのか」
? あっ! 俺は地面に落ちて……
「ここどこ……?」
見渡す限り、明らかに平成の世ではない。
「邸がいっぱいだ。えっ、嘘っ!あれって牛車?」
道行く人は皆、烏帽子を被り、狩衣を着ている。こんな光景は平成の世では絶対にあり得ない。
困った。どうすればいいんだ。うーん、と考える俺の目に何か白いものが映った。
「あっ、あれ何だろう」
「おい、刹那!」
俺は白い獣に向かって歩き始めた。
何だ、あの白い獣。わぁっ、人の言葉を喋ってる! かわいい!
最初のコメントを投稿しよう!