第1章

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「だーかーらー、もっくんが悪いんだ、って言ってるんだ!」 「俺のどこが悪いんだ、昌浩」 「へぇ、君、もっくんって言うんだ」 やっぱりかわいいっ! 「あのー、本当に、もっくんが見えるの?」 小柄な、狩衣をきて髪をうなじの辺りで結っている、昌浩と呼ばれた少年がたずねる。しかし、俺には意味がわからない。 「うん。見えるよ」 「誰だ。何故俺が見える?」 「え?」 「おい、刹那!!俺達を無視するなんていい度胸だな!?」 あ……忘れてた…… 「誰!?」 この子、星雲と天華の声が聞こえるのか!?
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