第1章

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   *   *   * 「じい様。俺です」 じい様、か。きっといい人だろうな。俺も…… 「おぉ、昌浩か。入りなさい」 「じい様、あの……」 「お邪魔します」 「どちら様でしょうか」 「怪しい者ではありません。その子に頼んでここに連れてきてもらいました」 超、怪しまれてるんですけど…… 「晴明、コイツはただ者ではないぞ。俺の姿を見ることが出来る。それに、式神も持っている」 もっくん、余計なことを言うな! もちろん、表情には出さずに俺は怒った。 「なんと! 私は安倍晴明といいます。あなたの御名前は?」 !
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