1、始まりは突然に

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 さて、時は流れて夜。  あの後も結局いつもと変わらぬ帰り道、先に青空と別れて二人の帰り道。  夏輝と二人で帰るのも、そろそろ10年くらいかな……、等と考えたりしている内に帰宅。  夏輝とは家が隣同士な上に、お互いの部屋は窓から行き来できる程度の距離である。  食事と風呂を済ませ、部屋に戻るとそこには夏輝がいた。 「おいおい、勝手に入ってくるなって何度言ったらわかるんだよ」 「なんて言ってても、鍵はかけない優しさだよね」 「……バレたか」
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