141人が本棚に入れています
本棚に追加
毒舌狼Side
俺はあの日から仕事帰りにあの店に通い続けてる
シゲに会うために
だんだん、シゲを知る度に嬉しい気持ちが湧いてくる。
こんな感覚が久々過ぎて正直戸惑ってる…しかも男にやしな
やけど、シゲを守りたいとも思ってるんや…
やっぱ、これは好きって意味なんかなぁ…
でも、好きって気持ちが気づいてしまったら俺はノーマルじゃ無くなる
…これから、いっぱい傷つく事もあるって思ってしまって一歩踏み出せないのが今の心境や
俺って意外とアカンなぁ…
そう考えながらも俺はBAR…LoveAddictionに入った
俺はいつもの定位置に座った
「いらっしゃいませ。」
いつもとちゃう、声に顔を上げれば背の高い顔がちっさい奴やった…
「あれ、シゲは…?」
俺がそう言うと気まずそうに…そいつは目で横に目線を向けた
そこには、オッサンとシゲが居って…オッサンはいかにもゲイ
シゲにセクハラ紛いの事をしてた
それを見た瞬間めっちゃイライラしたけど…シゲは俺の事は客しか思ってへんかも知らんと思った
イライラしながらもアルコール度数が高い酒を頼んだ
「どうぞ…」
「ん、」
俺はぐいっと一気に飲んだ
チラチラとシゲらの方を見ながら酒を浴びたけど酔わん…
「シゲの事気になります…?」
「は、?」
何やこいつ…
「あの、お客様…たまにいらっしゃるんですよ。シゲがお気に入りだそうなんです…セクハラ紛いの事をしますから…オーナーが居るときは追い払ってもらいますが…生憎今日はオーナーが居ないので…シゲが渋々相手をしてるんですよ、」
シゲ…
「シゲ…いつも貴方の事を話してますよ?キラキラした目で乙女のかのように、好きって認めればどうなん…」
何やねん…こいつ
「うっさいわ…認めればシゲがこれから傷つくかもしらん…もしかしたら女に落ち着くかもしらん…怖いんや」
「んふ、怖いんじゃこれからやっていかれへんで?…守りたいんやったら男らしくしろや…」
…っ
「ふは…そうやな」
俺はまだセクハラを受けてるシゲに向かった
最初のコメントを投稿しよう!