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江戸の大空は今日も晴れ渡っている。
浮かんでいるのは真白い雲…だけではない。
開国以降、止むことなく宇宙船がひっきりなしに往来を続けている。
「せわしねぇなぁ…」
そんな空を見ながらポツリと呟く銀髪と朱色の瞳を持つ男。
屋根の上に寝転がりぼんやりしている。
柔らかそうな銀髪がふわふわと風になびき、心地よい感覚に今にも睡魔に負けてしまいそうだ。
「おおぅ、いけねっ、今寝たらまにあわねぇ。」
何かを思い出したのかガバッと起き上がる。
「アイツ時間にはチョー厳しかったからな。少しでも遅れたら銀さん殺されちゃうよ?」
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