悠久の彼方

再会

「ちっ…なんだって今日に限ってあの道で事故ってんだよ…💢」

いつもなら特に混むことの無い道なのだが、事故の為に通行止めになってしまったのだ。

お陰でかなりの遠回りになり、目一杯のスピードでスクーターを走らせる。

だが、やはり時間通りにはたどり着けなかった。

「紅!!」

名前を呼ばれてゆっくりと声の主の方へ振り向く。
二十代前半ぐらいだろうか。

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