プロローグ

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一條がガックリと肩を落としてクラス表の前を去った一分後… やっとAクラスの半分を見終わった海月がクラス表を凝視していた。 (田…中……彰……太… …違うっ。 田…中……光…… …違うっ。 田…中……裕…… …違うっ。 くそー、何で雨宮ちゃんは一番上なのに俺は下の方なんだ?) (注)海月もウミツキ(アイウエオ順)なので上の方です。 (くそー、Aクラスのどこに俺がいるんだ?) (注)いません。 「ちーす、海月さん。クラスどこッスか?」 そこに現れたのは、チビ×アホ顔×不良の原田 公平。 海月のパシリAだ。 「おぅ、原田。お前も俺探すの手伝えや」 「うす…… …Bクラスッスね」 「…… ………えっ?」 「あそこッス」 原田が指差した先には…2年B組2番海月 大和の名がはっきりと記されていた。 (えええぇぇェ!? Bクラスってなんだー?)
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