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「………っ」
いきなり女の人の顔が近づいてあせった。やっぱ外人ってそういう挨拶みたいなのしてるんだな。
女の人はあんパンを食べ終わった後、胸に手を当てる。
その後、体中をさすり始めた。
「?」
女の人はさすりながら、どんどん顔色を悪くしていく。
「(私の! 私のはどこ!?)」
俺の肩をつかんで揺さぶりながら何かを叫ぶ。
「なに、探しているの?」
やがて女の人の空色の瞳に涙が溜まり始める。
「そうだ、その子の服に指輪入ってたけど」
弥生さんが入って水色の指輪を俺と女の人がみた瞬間、女の人が弥生さんから指輪をすごいスピードでとり、手の中にしまい、胸に抱いた。
「大事なものだったのかな?」
「さっきから何か探してて、あの指輪を探してたんだと…」
女の人は指輪を抱いてゆったりしてる。よほど大事なものみたいだ。
「今は大丈夫ですよ」
「じゃあ私は寝るから、お休み」
「おやすみなさい」
冷蔵庫から水を持ってきながら言った。
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