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「…俺たちのクラスはそんなにたこ焼きやりたいのか」
四十人中三十人が選ぶとは思わなかった。
「きっと竹田君がスッゴいやる気出して演説したからじゃない?」
集計用紙に結果を書き込んで三浦は言った。
「じゃあ、これ先生に提出して帰る?」
「ホントにごめんね、寝ちゃって」
「構わないけど、三浦が寝てるのは初めて見たかも」
次期生徒会会長確実と言われている現在クラス委員兼生徒会書記の三浦真穂。
三浦は真面目を人間にしたような感じで、どんなことにも全力投球、学校でサボる寝るなんてもってのほかという感じだった。
「ちょっと気になることがあってね? 調べてたらすごく遅い時間になってて」
「三浦でも夜更かしとかするんだな」
三浦は俺の言葉を聞いて頬を膨らませる。
「大塚君って私をロボットかなにかだと思ってるよね!?」
「いや、ロボットじゃなくて、そう…真面目」
「…それって褒めてるの?」
「たぶん褒めてる」
「絶対褒めてないでしょ!?」
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