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「こんにちわ~♪」
「あらあら、可愛い子ね?どうしたの?お友達に会いに来たのかな?」
「うんっ♪ボクは篠原雪華っていいます♪一ノ瀬敦くんは居ますか?♪」
「―え?」
「?」
ボクが敦くんの名前を出すと、孤児院の人は一瞬驚いた顔をしましたが、すぐに案内してくれました。
そこには、俯いてじっとしている敦くんが居ました。
「敦くーん!お友達が遊びに来たわよ~!」
「…。」
「敦くん久しぶりだねっ♪」
「…。」
「敦君?お友達よ~?」
「敦くん…ボクだよ?雪華だよ??」
「…。」
「あれ?見ない顔だな?」
「君はだぁれ?」
…ボクが敦くんに話しかけていると、他の子達がやって来ました。
「この子は敦くんのお友達ですよ。」
「は?敦の?ホントに??」
「こんな可愛い子が敦のね…。」
「なぁ!そんな暗い奴ほっといて俺らと遊ぼうぜ!」
「…えっ?」
「そうそう!あなたもこんな奴と居ると暗いのが移っちゃうよ!」
「…。」
ボクは困惑しました、だって…敦くんを見た子達の目が、蔑む様な目でしたから…。
「ボクは…。」
「…セツ…カ…。」
「…!敦くん!」
…と、ボクの声に気づいたのか、敦くんがやっと顔を上げてこちらを見ました。
「敦くん…?」
「…セツカ…。」
「どうしたの?」
「…。」
「!!あっ敦くん!?//」
「…Zzz。」
ボクが呼び掛けに答えて目線を合わせると、敦くんはボクに抱き着きました、ボクは突然の出来事に驚いてしまいました。
敦くんはそんなボクにしっかりと抱き着いて、次の瞬間には眠っていました。
「うわっ…何だよコイツ!!キッメェ~!!」
「コラッ!汚い言葉を使ってはいけないといつも言ってるでしょう!?」
「でも~…。」
「…ふぅ…えーと…雪華ちゃん?ごめんなさいね、いきなりでびっくりしたでしょう?」
「あ…だいじょぶ…だよ♪」
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