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友達にまで置いていかれる私って…。
情けない…。
私は重い教材を持ち上げた。
手にはクラスメイトに頼まれた書類も持っている。
準備室は隣の校舎の3階。
職員室はこの校舎の1階。
「私の…ばか…」
私は小さく呟いた。
教材はとても持ち難くくて…さっきからあれこれと持ち方を変えて見たけど…あまり効果はなかった。
「これじゃ調理実習に遅れちゃう…」
そう思った時…。
ひょいって急に教材が軽くなった。
「えっ…?」
見上げると?
なぜかそこに姫島くんが居た。
えっ?
えっ?
なんで?
姫島くんが???
私の頭の中はハテナマークでいっぱいだった。
姫島くんはそのまま私から教材を奪うとスタスタ歩いて行ってしまった。
「えっ?
あっ!
あの…!ちょっ…!」
私の事はおかまいなしにズンズンと歩いて行ってしまった…。
「えっ…?あっ…待っ…!」
って、言ったら?
ピタっと止まってくれた。
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