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あたしが祐也から手を離すと、祐也は地面に手をついて、呼吸を整える
前に立って、腕を組み、あたしはいわゆる仁王立ちになる
「これに懲りたら、今後、あたしと距離を置くことね」
「やだ!」
「………」
「やだやだやだやだっ!」
…頭痛くなってきた
そういえば、前にもこんな事あったな~
そのときも、祐也はやだの一点張りだったっけ?
「雫、外暗くなってきた。帰ろ?」
「ぐっ………」
首を傾けて上目使い、右手を差し出してくる
そして、何故か片言
チワワっぽい…
かわいい///
はっと我に返る
危うく頷きそうになった自分が憎い
「とにかく、あたしと距離置いてよね!バイバイ!」
「あっ、雫………」
あたしは無理矢理話を終わらせて、教室からダッシュで逃げた
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