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坂本先輩はあたしの耳に口を近づけて、囁く
「今日は君のナイトはお休み?」
途端に、あたしの背中を、ぞわぞわっとした何かが駆け抜けた
「いつもいつも、君のナイトには邪魔されてきたんだ。嬉しいな~。雫のこんなに近くにいるの」
いつもの先輩じゃない“先輩”は、イヤらしく話す
怖い、怖い!!
「俺は雫が好きなんだ。雫の両親は共働きで、昼間居ないんだったよね?中入ろっか。一緒に気持ちよくなろう?」
先輩の顔が耳から離れて、正面にくる
そして、ゆっくりあたしの顔に近づいてきた
怖い、怖い!!
あたしがどれだけ暴れようとしても、動きを抑えられる
目に、涙が滲んできて、視界がぼやける
怖い、怖い、助けて、誰か!!
誰か!!
祐也!!
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