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「は~い、ストップ!!」
唇になにか硬い感触が伝わり、あたしはギュッと閉じていた目を開く
あたしの唇に当たっていたのは、祐也の手だった
………祐也…
祐也はビリって音が聞こえるくらい、勢いよく、坂本先輩とあたしを引き離した
「何すんだよ!!せっかくいいところを…」
怒って顔が赤くさせる坂本先輩に対し、祐也は表情を変えずに、堂々としている
「雫、こんなに嫌がってんじゃん。先輩、自分のしてることわかってる?犯罪だよ?」
「っ、そんなの、誰も信じ「今の雫の様子見て言ってる?」……」
「あっ、それとさっき、ケータイで撮ってたんだよね、ムービー♪」
先輩の顔が、みるみる青ざめていく
祐也は急に目で殺せるんじゃないかってぐらい怖い顔して、低い声で言い放った
「二度と雫に近付くんじゃねーよ!」
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