それぞれの過去

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記憶がない、つまりは…記憶喪失ということになるのだろうか… 零くんが家族を殺されて、優姫ちゃんは5歳より前の記憶がない。 こんなことがあるのだろうか… きっと二人は、つらい思いをしながら生きてきたんだろうな… 零くんがああいう態度なのが分かった気がする…だが、本当にそれだけなのだろうか?もっと何かある気がする…でも、きっとただの考えすぎだろう。 華「優姫ちゃんも零くんも、いろんなことを抱えて生きてきたんだね…」 優「華菜ちゃん…私も零も、いろいろあったよ。本当に……でも、今はみんなに支えられてしっかり生きてるよ。零には…まだ心の闇のが多いんだけどね。…でもいつか、零にも心から笑ってほしいな。」 そう…それが私の心からの願い。 いつか零が心から笑ってくれる日がくるのを…信じてる。 優「あとね、華菜ちゃん…実は、私…記憶がなくなってすぐ、誰もいない吹雪の中に、置き去りにされてたの…そんなとき、私のところに恐ろしい男の人がきて、もうだめだって思ったの…でもね、そんなとき助けてくれた男の子のがいたの。枢…センパイが…」
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