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理「君は、ここにくる前のことを覚えていないのかい?」
華「あ…いいえ、覚えてます。私、歩道橋から落ちたんです!そしたらここに来てしまって…それで…あっ!」
そうだ!勇気!勇気がいたはずた。
私を助けようとして一緒に落ちた、私の彼氏が…
華「勇気、あー…えっと、わたしと同い年くらいの男の子を見ませんでしたか?勇気といって、私を助けようとして、一緒に落ちてしまったんです!」
私が倒れてた場所にはいなかった…
理「優姫、君はこの子を見つけたときに、他に誰か見つけなかったかい?」
今気づいた。勇気と優姫、同じ名前だ…きっと偶然だと思うけど。
優「え、ん~と、華菜ちゃんしかいませんでしたよ…たぶん…」
零「理事長、こいつの言うことなんてあてになりませんよ。」
やたらと人相の悪かった男が、あきれたように言った。
悪い人では…なさそうだ、たぶん…
優「なによー零!」
理「まあまあ、錐生くんも優姫も。優姫は嘘はつかないよ。とりあえず、もう一度探しに行こう。」
ふーん。やたらと人相の悪い人は、錐生 零(きりゅう ぜろ)というのか。
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